つねに想像的なものの実現をめざす芸術創造の本質的な要素が、魔術の衝動と似ていることは申すまでもなかろう。
(澁澤龍彦『黒魔術の手帖』)

第一回「読み会」(テーマ:オカルティズム)を8月28日に開催しました。
オカルティズムは元来「隠された学問」を意味し、悪魔や魔女、黒魔術、錬金術、占星術などの超自然的な現象および存在を範疇とします。主に、中世以降の西洋においてそれらにまつわる研究や文学、美術、秘密結社などがうごめいてきた歴史があります。
アスタルテ書房ゆかりの澁澤龍彦は、種村季弘らとともに、オカルティズムにまつわる様々な歴史や作品を日本に紹介し、論じました。また、同書房の名付け親である生田耕作は、エリファス・レヴィの『高等魔術の教理と祭儀』を翻訳したほか、魔女の集会を意味する「サバト」を由来とした出版社・奢灞都館(さばとやかた)を主宰していました。
このような文脈も踏まえ、テーマに選びました。
ちなみに現在、巷で言われる「オカルト」と「オカルティズム」は似て非なる意味が与えられています。前者は、いわゆるニュー・サイエンスを含み、宇宙人やサイキック、心霊現象なども扱います。超常現象に対して「オカルティズム」は宗教的あるいは歴史的文脈にのっとった解釈を示すのに対し、「オカルト」は疑似科学的なアプローチや陰謀論などに派生する、という違いがありそうです。
当日は、参加者の皆様に読書時間を過ごしていただいたあと、和やかな雰囲気で交流していただきました。とくに「ユダヤ」の歴史など白熱する場面もありました。ご参加ありがとうございました。
第二回は「21世紀の日本小説」をテーマに開催いたします。
アスタルテ書房は高踏的な「時代遅れ」を自負してきたような感がありますが、今回はあえて現代小説を取り上げてみたいと思います。同時代に生きる者として、小説をどう読むのか、皆様の受け止め方も知ってみたいです。
ご参加お待ちしております。
【詳細】
■日時:2026年9月18日(金) 19:30〜21:30
■定員:10名
■参加費:1,500円(古本購入に使える「500円金券」付き)
■予約:astarte.shosabo@gmail.com まで。氏名と参加日をお知らせください。
(当日飛び込み参加も可能ですが、満席時はご予約の方を優先します)

